ペットと快適に暮らすために

ペットと楽しく暮らす住まいのポイント ~室内編②~

押さえておきたいポイント「安全性」

ペットの室内飼育が一般化となりましたが、何もかも飼い主と同じように自由にしてしまうのは、犬や猫が危険な目にある確率を高めてしまうようなものです。人にとっては便利で快適な住まいも、ペットにとっては命に関わるような危険が潜んでいることを意識することが、ペットと共に健康で暮らす第一歩です。

安全性を保つための最善策は、事故に繋がるエリアへの行き来を制限することに限ります。入居前に玄関やキッチン、浴室などの事故が起こりやすい箇所をチェックし、出入りを制限できる工夫ができるかどうかを確認しておくことが重要となってきます。

ペット用の特別な設備や仕様が施されていなくても、市販の安全柵やコンセントカバーなどで工夫を施すことは十分可能です。入居前にチェックしておきたい危険エリアについてまとめたので、これを参考に一緒に暮らす犬や猫にとって安全な住まいかどうかチェックしてみてください。

入居前に確認しておきたい危険エリア

玄関
ドアを開けた途端に外へ飛び出してしまい、事故に巻き込まれるといった危険性が最も高いのが玄関。玄関ホールに自由に入れないよう廊下などに赤ちゃん用の安全柵やペットフェンスが取り付けられるなら問題はありません。

キッチン
飼い主は平気でも、犬や猫には毒となるネギ類などの食材や包丁などの刃物、火気など危険がいっぱいなのがキッチンです。理想は犬や猫が自由に行き来できない独立タイプのキッチンですが、そうでない場合は、ペットフェンスなどを使って対処できるか確認しましょう。

浴室
シャンプーや洗剤を舐めてしまった、浴槽に落ちて溺れてしまったなど、浴室も事故が起こりやすいエリアです。浴室の扉は常時閉めておく方が良いですが、扉を閉め切っても湿気がたまらないように換気扇をまわす他、窓を開けて換気ができるか確認しましょう。

階段
犬の目は、鼻先近くの近場は焦点が合わずはっきり見えていないと言われています。それゆえ、階段などの段差を踏み外してケガすることも少なくありません。猫は階段が大好きですが、犬の場合は階段を使わなくても問題がない生活スタイルができる住まいかどうかを判断したうえで、赤ちゃん用の安全柵やペットフェンスなどを使い、行き来を制限できるように心がけましょう。

バルコニー
バルコニーからの転落事故は絶対に避けなければいけません。弊社の物件ではバルコニーでの飼育や自由往来は禁止としていますが、万が一バルコニーに飛び出してしまった場合に、脱走防止や転落防止の工夫が施せるつくりかどうかをチェックすることが大切です。


何気なく植えられている草木の中には、犬や猫が口にしてはいけないものが含まれている可能性があります。危険な植物が植えられていないかを確認しましょう。
【口にすると危険な植物例】
ポトス、アイビー、ストレリチア、ポインセチア、スパティフィラム、ディフェンバキア、カラー、ジャスミン、スズラン、チューリップ、クロッカス、水仙、あじさい、彼岸花、シクラメンンなど